こんにちは、くりりんです。
今回は「bitcattles」という詐欺取引所について注意喚起を行います。
「bitcattlesって本当に詐欺なのかな」
そう思ってしまった人は正直やばいです。
…数年前、私はこの取引所で900万円の詐欺にあいました。
そしてそのお金は、未だに返ってきていませんし、
一生返ってこないでしょう。
もしあなたが入金してしまったなら、これ以上被害を生まないよう、取るべき行動をお伝えします。
正直、思い出すのも辛すぎるのですが、
私の経験をもとに重い筆をとってみます。
少しだけお付き合いください。
目次
bitcattlesは本当に詐欺なのか?
「100%詐欺」と断定できます。
弁護士にもしっかり確認を行い、詐欺であると断言いただきましたし、
それをもとに警察にも被害届を受理してもらいました。
サーバーが海外にあるため、
「取引所としての実体がない」
と判明させるのは難しいです。
しかし、よくある「詐欺手法」が使用されている点や、
ドメインをコロコロ変えて追跡させないようにしている点。
挙げればキリがないですが、
「詐欺である」と断定するに値する証拠がたくさん揃ったたため、弁護士も断定できたのです。
….当時は、辛かった。
明らかに詐欺なのに警察は
「詐欺とは断定できない」
と被害届を受け取ってくれない。
出金できないのに!
相手はアカウントを決して逃げているのに!
サイトも閉鎖しているのに!
受け取りたくないだけだろ…
怒りと悲しみの渦に飲まれて、頭がぐわんぐわんしていた。
あなたも同じ状況かもしれません。
辛いかもしれませんが、認めたくないかもしれませんが、
「詐欺である」という事実を正面から受け止めてください。
bitcattlesの特徴: 最新技術で「取引所」の機能を再現
スクショなど含め全て残っているのですが、
これを公開してしまうと模倣で作成する悪人が出てくるかもしれません。
「自分が被害にあったのと同じか確かめたい」
という方は、その旨を添えて、Xにてご連絡ください。
さて、bitcattlesは「仮想通貨取引所」という立ち位置です。
…ピンときた方もいるかもしれません。
そう、本当に存在する「bitcastle」という取引所に似せているんですね。
「なんとなく聞いたことがあるな」
「だから正しい場所だろう」
と誤認させるように命名されています。
悪人ですね。
「取引所」とありますが詐欺ですし、事実出金はできません。
リアルタイムのチャート、資産状況の可視化、取引の履歴、出金申請…などなど、
正規の取引所が備えている機能は全て揃っていました。
しかもサポート機能もあります。
オペレーター(らしき詐欺師)と個別でやりとりして、
不明点を解消できるサービスですね。
…すごくよく作られています。
騙されてしまう人が多いのも不思議じゃないです。
bitcattlesで行われている詐欺手法
まず、bitcattles の前の導線。
いろいろあると思いますが、代表的なのはXでしょう。
XのDMにて、外国の美女ないしはイケメンから連絡が来ます。
そして、やりとりしているうちに仲良くなったと錯覚し、仮想通貨に手を出します。
私の場合もXでした。
XからLINEへ。
そしてBinanceで少し購入してみて、bitcattlesに送る。
そして、この時点では出金できてしまう。
「出金できる」という安心感を与えるためですね。
そして、価格が上がっていく。もっと購入してしまう。bitcattlesに送金してしまう。
価格が上がっていく、もっと購入してしまう、送金してしまう。
この悲惨なサイクルにハマってしまいます。
…出金できないのに気づかず。
出金しようとすると、
「所得税を払う必要がある」と言われます。
はい、典型的な詐欺手法ですね。
なわけないのに。
所得税を払うと、
「国によって税率が変わるのでまだ払え」
とおかわりを要求されます。
資金がなく、もう払えない。
しかしここまできたら引き返せない。どうにかお金を作らないといけない、出金できないのに…
ロマンス詐欺、ポンジスキーム、サンクコストバイアス、、、人間心理を揺さぶり、詐欺手法と組み合わせています。
こうして多くの人が騙されてしまうのです。
bitcattlesで騙されたあとにすべきことは3つ
一般的な話はこちらでしていますので
ここでは bitcattles での場合を。
まずは「騙された」という事実を認めること。
これ本当にきついですが、向き合わないといけません。
これが一番しんどいでしょう。
友人や親、配偶者など、心を許せる人に、恥を晒しながら、話を聞いてもらうと心がスッと軽くなります。
私の場合は、親にビデオ電話しました。泣きながら、夜から朝までずっと。
もう立ち上がれないと思っていた自分が、前を向けるようになりました。
大切な人の存在は、本当に大きいものです。
次に、証拠を保全しましょう。
- bitcattles の URL
- チャート画面
- 取引フロー
- ウォレットアドレス
- 取引履歴
- サポートとの会話内容
このあたりを1枚1枚スクショしていきます。
bitcattlesに送金したアプリ側のスクショもとっておきます。
もちろん、詐欺師との会話も全て記録します。
こうすることで、
詐欺師との出会い〜会話〜購入〜送金までの流れが繋がります。
被害届を警察に出す際、
この流れが切れることなく資料を作る必要があります。
向き合うのツライと思いますが、
いち早く保全を行なっておきます。
保全が行えたら、弁護士を探します。
検索して見つける人がほとんどだと思いますが、
「オンライン完結」「マーケティングが上手い」という弁護士は要注意です。
弁護士選びを間違えた過去の私にアドバイスするとすると、この2観点です。
なぜかはこちらでお話ししていますので、興味ある方は読んでみてください。
弁護士に相談したら、
警察に被害届を出すために必要な資料を用意します。
内容は弁護士に見てもらうといいですね。
弁護士の名前が入っていると、警察も「強い証拠」として認識してくれますので。
被害届を受け取ってもらったら、
届出の番号が発番されるので、それを弁護士に伝えます。
ここまでをなるべく早くやるようにしましょう。
最後に: 「bitcattlesで詐欺にあった」という事実に向き合って、できることに向き合っていく
ここまで bitcattles という詐欺取引所についてみてきました。
非常によく作られていて、
機能としては取引所のように見えます。
しかしそれは詐欺であり、
出金できない架空の取引所です。
送金してしまったら、個人では取り返せません。
仮想通貨の場合は特に、いち早く弁護士と連携し、
相手が逃げる前に確保できる情報を確保する
という動きがすごく大事になってきます。
辿れないようなウォレットに入れられてしまうと、
一気に大変になるので。
本当にツライと思いますが、詐欺の事実を認め、これ以上資産を失わないためにも、そして大切な人を悲しませないためにも、取るべき行動をとりましょう。
ありがとうございました。
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