【仮想通貨詐欺にあったら】全てを決める初動と被害回復の可能性を高める方法

こんにちは、くりりんです。

今回は仮想通貨詐欺にあった場合の対処法についてお話しします。

私は実際に仮想通貨詐欺にあい、

900万円を騙し取られたことがある人間です。

当時の話はこちらにて公開していますので、

よろしければ合わせてお読みください。

 

 

さて、仮想通貨詐欺にあった場合は、

初動を間違えないこと

そして

適切な機関に速やかに相談すること

これが非常に重要です。

全てがオンライン上でのやりとりですので、

データをどう扱うか、

という知識が大事になってきます。

苦しいですが、私の実体験も添えておりますので、一緒に立ち向かっていけたらと思います。

仮想通貨の被害発覚直後にすべき緊急対応

仮想通貨詐欺の被害に気付いた場合、

最初の数時間の対応が極めて重要です。

具体的には、下記の項目は押さえるようにしましょう。

取引所のアカウントのセキュリティ確保

まず最優先で行うべきは、

被害の拡大を防ぐためのセキュリティ対策です。

関係するすべての仮想通貨取引所のパスワードを

即座に変更してください。

特に、被害が発生した取引所だけでなく、同じパスワードを使用している可能性のある他の取引所も含めて変更が必要です。

 

 

私の場合は、電話番号とパスワードの組み合わせでした。

このような場合、

電話番号を変えるのはなかなか難しいと思います。

せめてパスワードは変えましょう。

もし email も入力していて、パスワードも使いまわしている場合、大変な被害が出ることがあります。

XやYouTube、Amazon などの EC サイトに使いまわしている場合、乗っ取られてしまう可能性もあります。

最優先で対応しましょう。

証拠の収集と記録

次に、被害の実態を明確にし、

今後の対応に備えるための証拠収集を行います。

  1. 画面のスクリーンショット撮影
  2. 不正取引の履歴画面
  3. アカウントの残高変動履歴
  4. 不審なログイン履歴
  5. エラーメッセージがある場合はその内容
  6. 通信記録の保存
  7. 詐欺師とのすべてのメールのバックアップ
  8. SNSでのやり取りの履歴
  9. 電話があった場合は日時と内容のメモ
  10. 受け取った投資の勧誘資料
  11. 取引データのダウンロード
  12. 取引所から取引履歴のCSVファイルをダウンロード
  13. 送金記録のPDFデータの保存
  14. 取引所との問い合わせ履歴の保存
私の場合は、偽の取引所に登録してしまったため、

その取引所で見れた送金記録と、

取引アプリ上の取引記録をセットにして記録しておきました。

これは後々、弁護士に相談する際や、警察に被害届を出す上で非常に強力な資料になります。

 

 

辛くてもう見たくない

消してしまいたい

 

 

気持ちは本当によくわかります。

しかし、消してしまうと復旧するのは非常に難しいです。
(偽の取引所の場合は特に)

なので、必ず保存しておくようにしましょう。

仮想通貨詐欺と関連した金融機関への連絡

仮想通貨の取引に使用した銀行口座や電子マネーについても、

以下の対応を行います。

  1. 銀行口座の確認
  2. 不正な引き出しや送金がないかの確認
  3. 必要に応じて銀行へ不正利用の可能性を報告
  4. オンラインバンキングのパスワード変更
  5. クレジットカードの確認
  6. 不正利用の有無の確認
  7. 必要に応じてカード会社への連絡
  8. カード利用の一時停止の検討
  9. 初期記録の作成

さらに、状況を整理し、以下の情報をまとめておきます。

  1. 被害の概要
  2. 被害に気付いた日時
  3. 被害額の詳細
  4. 被害が発生した状況の時系列まとめ
  5. 不審に感じた点や気付いたことのメモ
  6. 相談窓口への連絡準備
  7. 警察への被害届提出の準備
これらの初期対応を適切に行うことで、

だいぶその後の被害回復や捜査への協力がスムーズになります。

 

 

大変ですが、

あなたの資産をこれ以上奪われないためにも、

詐欺師の思う壺にならないためにも

対応しておきましょう。

専門機関への相談と被害届の提出

初動の対応が終わったら、

被害回復を目指すための行動を起こしていきます。

仮想通貨詐欺の被害に遭った場合、

適切な専門機関への相談と被害届の提出が、

被害回復のために非常に重要になってきます。

警察への被害届提出

警察への被害届は、

可能な限り早期の提出が推奨されます。

以下の手順で進めていきましょう。

  1. 居住地を管轄する警察署の生活安全課に電話で一報
  2. サイバー犯罪に詳しい警察官の在席時間を確認
  3. 必要書類の事前確認を行う
  4. 準備すべき書類と情報
  5. 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
  6. 被害状況を記載した詳細な経緯書
  7. 取引所での取引履歴のプリントアウト
  8. 詐欺師とのやり取りの証拠(メール、SNSのスクリーンショットなど)
  9. 送金記録や取引記録の証拠書類
  10. 被害額を証明できる資料
  11. 被害届提出時の注意点
  12. 事実関係を時系列で整理して説明
  13. 専門用語は可能な限り分かりやすく説明
  14. 警察からの追加の連絡先を明確に伝える
  15. 捜査に必要な追加資料の提出に備える
実は私の場合、

最初は被害届を受け取ってもらえませんでした。

「詐欺である」と証明することが必要で、「詐欺かもしれない」では動いてくれないのです…

対応する警察署によってこのあたりは変わるかもしれませんが、こういうパターンもあります。

 

 

その場合は先に弁護士に相談し、

「詐欺であると言える根拠」を

「弁護士」という肩書きによって出してもらい、

警察に連携することで受け取ってくれる可能性が高くなります。

被害届を受理してもらうと、「受理番号」がもらえます。

これを使って弁護士が交渉する場合もあるらしいので、

被害届は出しておきましょう。

消費者庁関連機関への相談

警察への被害届と並行して、以下の機関への相談も効果的です。

  • 消費者ホットライン(188)
  • 国民生活センターでの相談
公的機関なので利害関係なく、

フェアにアドバイスをくれます。

このあとの動きのイメージがつきますし、過去に類似被害がどう対応されたかがわかるのも大きいです。

私も国民生活センターに連絡し、

最近同様の詐欺が増えていること、

弁護士が最も有力な手段であるということ

などを共有してもらうことができました。

弁護士への相談

弁護士への相談もなるべく早く始めましょう。

弁護士への相談が被害回復にとっては

一番可能性が高い手段になります。

弁護士選定のポイントは下記です。

  • 仮想通貨関連の取り扱い実績の確認
  • 初回相談料の確認
  • 具体的な解決方針の提示を依頼
  • 費用対効果の検討
…というのが一般的なポイントになるわけですが、

私個人としては

「マーケティングが上手い弁護士」

は要注意だと思います。

 

 

私が依頼した弁護士は、

SNSやLINE、広告やブログなど、多角的なメディアで発信していました。

口コミもよかった。

被害を受けたあと、二次被害にあわないように十分すぎるほど注意し、自分だけで判断しないように第三者にも見てもらった。…

 

 

でも裏切られたんですよね。

この時の話はこちらでしていますが、

「やたらと目にする弁護士」

は疑うことをおすすめします。

心理的ケアと二次被害の防止

ここまで対応したら、

私たち素人が追加でできることは多くありません。

プロに任せるフェーズです。

大事なのはメンタルを整えること。

仮想通貨詐欺にあった直後は、

自分が思っている以上に心が弱っているのです…

そして、世の中には、そんな弱った心につけ込んでくる人間も、残念ながらたくさんいます。

メンタルヘルスケア

被害に遭った直後は、

強い自責の念や後悔、怒り、そして不安に襲われるのが一般的です。

眠れない日が続いたり、食欲が減退したり、日常生活に支障が出ることもあるでしょう。

このような時こそ思い切って、専門家のサポートを受けることをお勧めします。

ハードル高く聞こえるかもしれませんが、

心理カウンセラーやメンタルクリニックでの相談は、

最近では、オンラインも充実しており、

意外と気軽に相談することができます。

 

 

また、家族や信頼できる友人に状況を打ち明けることも効果ありです。

「恥ずかしくて誰にも言えない」

と一人で抱え込んでしまう方も多いのですが、

信頼できる人に話すことで、精神的な負担が軽くなることがあります。

私も両親に相談して、

心がかなり軽くなりました。

二次被害から身を守る

残念なことに、仮想通貨詐欺の被害者は、

さらなる二次被害のターゲットになりやすい状況に置かれています。

「被害金額を取り戻せる」

「特別な解決方法がある」

といった甘い言葉で近づいてくる、

新たな詐欺師たちが存在するのです。

特に注意が必要なのは、被害回復を装った詐欺です。

「あなたの被害を知っている」

と連絡してきて、

解決に必要だとして新たな金銭を要求するケースが後を絶ちません。

 

 

また、弁護士や警察官を装って接触してくる事例も報告されています。

私の場合も email や電話にて、「被害者名簿にのっていた。返金できる」と連絡が来ました。

飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、

それは2次被害の始まりです。

相談は必ず公的機関や正規の専門家に限定し、

知らない人からの突然の接触には警戒するようにしましょう。

まとめ: 仮想通貨詐欺にあったら正しく初動をとって被害回復の可能性を高めよう

仮想通貨詐欺の被害に遭うのは、誰にでも起きうることです。

本記事では、

被害発覚から回復までの具体的な道筋を丁寧にみてきました。

ここで、重要なポイントを改めて整理しておきましょう。

 

 

仮想通貨詐欺の被害から回復するためには、

「初期対応の迅速さ」

「適切な専門家への相談」

「心理的なケア」

の3つが特に重要です。

被害に気付いた際は、

まず落ち着いて証拠の保全を行いましょう。

スクリーンショットの保存や取引履歴のダウンロード、詐欺師とのやり取りの記録など、

できる限り多くの情報を集めることが、

その後の回復への大きな助けとなります。

 

また、警察への被害届の提出や弁護士への相談は、

できるだけ早期に行うことをお勧めします。

 

 

そして、精神的な健康を保つことも大事にしましょう。

詐欺の被害に遭うと、強い自責の念や後悔に苛まれがちです。

そんな時こそ、一人で抱え込まず、

専門家や信頼できる人々の

サポートを受けることが大切です。

 

 

また、焦りや不安から新たな詐欺に巻き込まれる

「二次被害」

にも十分な注意が必要です。

不審な勧誘や「被害を取り戻せる」といった甘い言葉には、決して耳を貸さないようにしましょう。

 

 

あなたは一人ではありません。

少なくとも、私も同様の被害にあっています。

必要な時には、

ためらわずに専門家や信頼できる人に相談してください。

長くなりましたが、今回はここで終わりです。

できることから確実に、

被害回復に向けて動いていきましょう。

感想などありましたら、気楽にコメントください。私も励みになりますので。

ありがとうございました。

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